column
はじめての【冷えとり健康法】入門編
冷えは、からだのサイン
「冷えは万病のもと」
昔からそう言われてきました。
とくに女性の多くが、冷えによる体調の変化を少なからず感じているのではないでしょうか。
冷えが続くと、血管が収縮して血行が悪くなり、酸素や栄養が体のすみずみまで行き届かなくなります。
さらに老廃物の排出も滞りがちに。
これが積み重なると、細胞や内臓の機能が低下し、肌荒れや便秘、肩こり、だるさ、頭痛、不眠、そして女性特有の不調など、さまざまな不調を引き起こす原因にもなってしまいます。
足元から温める、ということ
東洋医学では、足裏は内臓とつながっていると考えられています。
だからこそ、「体を温める」ときは、上半身よりもまず足元や下半身をしっかり温めることが大切。
つまり、「頭寒足熱」ですね。
足元がじんわりと温まることで、血流がスムーズになり、体の内側や内臓までしっかり温まっていきます。
これが「冷えとり健康法」の基本です。
わたし自身の体験から
わたし自身、十数年前から冷えとりを続けています。
始めた当初は、「本当に変わるのかな?」と半信半疑でしたが、気づけば疲れにくくなり、肌の調子もよくなり、大きな不調や病気もなく過ごせるように。
特別なことはしていません。
ただ、毎日、足元を温めることを習慣にしただけ。
「整える」って、こういうことなのかもしれないと実感しています。
「食べる」ことでも冷えは防げます
冷えとりと聞くと「重ねばき」「半身浴」などを思い浮かべる方が多いですが、じつは“食”の面からも体はしっかり温まります。
おすすめは、発酵食品をとり入れること。
味噌や醤油、納豆、ぬか漬け、キムチ、甘酒など、昔ながらの発酵食品は腸を整え、巡りを助けてくれる存在です。
腸内環境が整うことで、代謝も上がり、体の内側からじんわりとあたたかくなるのを感じられます。
たとえば、朝のあたたかいお味噌汁一杯。
冷えとりの第一歩として、とてもおすすめです。
冷えとり、まずは“あるもので”始めてみましょう
「興味はあるけれど、専用のものを揃えるのはちょっと・・・」
そんな声もよく聞きます。
でも、はじめの一歩は、おうちにあるもので十分です。
-
サイズの大きな靴下や、伸びのあるものを重ねて履いてみる
-
ウール、シルクやコットンなど、なるべく天然素材のインナーを選ぶ
-
半身浴は冷えとりの基本で、一番手軽にできますね
- レッグウォーマーや湯たんぽを使ってみる
無理なく、自分にできるところから取り入れてみてください。
からだの声に耳を澄ませること
冷えとりを続けていると、少しずつ自分のからだの変化に敏感になります。
「この素材はちょっとチクチクするな」
「汗をかいたときにムレにくい素材が心地いい」
「もっとゆったりしたレギンスが欲しいな」
こうした気づきを重ねることが、自分のからだと仲良くなる第一歩。
そして、気づいたことに少しずつ応えていけば、
冷えとりは“習慣”として無理なく暮らしの中に根づいていきます。
おわりに
病気になってから病院や薬に頼るより、
日々の暮らしのなかで温めることを意識する。
それは、からだにも、お財布にもやさしい選択です。
冷えとりは、自分をいたわること。
ほんの少しの工夫と意識で、からだも心も、ゆったりと整っていきます。
まずは今日、足元をあたためることから始めてみませんか。
※ わからないことはお尋ねくださいね。
「グルテンフリー」で気づいた、私のカラダの声
きっかけは、アトピーの再発と疲労感
私たち家族が「グルテンフリーの食生活」を始めて、1年が過ぎました。
始まりは、私のアトピーの再発でした。夜も眠れないほどのかゆみと、抜けにくい疲労感。日々の暮らしにも影響が出ていた頃、健康について信頼している方から、「試しに小麦をやめてみては?」とアドバイスをいただいたのです。
思い切って、まずは2週間。小麦を使った食事をやめてみることにしました。
小麦との暮らしからの大きな一歩
それまでの私は、小麦粉を厳選して、自分でパンやピザ、パスタを作ったり、美味しいうどん屋さんに通ったりと、小麦とはとても仲良しの生活でした。
だからこそ、最初は「小麦なしで本当に大丈夫かな?」という不安もありましたが、意外なことに、そんな心配はすぐに消えていきました。
体が「楽」になるって、こういうことだったのか
グルテンフリー生活を始めて1週間ほどで、「あれ?」と小さな変化を感じ、2週間後には「これは…!」と明らかな違いが出てきました。
1年以上経った今では、以前のように疲れが数日続くこともなく、アトピーも改善傾向に。むしろ、以前よりも肌の調子が安定しています。
庭仕事やテニスのあとでも、次の日にはすっきり。
あの「どよよ〜ん」とした感じがなくなったのです。
腸とグルテンの関係って?
グルテンとは、小麦や大麦などに含まれるたんぱく質の一種で、食品にもちもちした食感を与えてくれます。
でも、腸にとっては負担になることもあるそうです。
腸は、栄養の吸収や免疫の働きに深く関わっています。
グルテンによって腸の働きが低下すると、
-
食べた栄養がうまく吸収されずに出てしまう
-
免疫力が落ちる
-
お通じが乱れる
など、さまざまな不調につながることがあるのだとか。
現代の小麦はグルテンが多め?
最近の小麦は、品種改良によって昔よりグルテンの含有量が多くなっているといわれています。
だからこそ、体が敏感な方や不調を感じやすい方には、グルテンを控えることで改善につながることがあるのかもしれません。
実際、ノバク・ジョコビッチ選手や大谷翔平選手も、グルテンフリーの食事を取り入れたことで、パフォーマンスや体調が大きく変わったと語っています。
我が家の食生活、こんなふうに変わりました
現在の我が家では、パンは米粉で焼き、麺類も米粉や豆粉に切り替えました。
お米や肉、魚、野菜は今まで通りで、大きな負担なく続けられています。
グルテンを含む食品には、ビタミンB群や鉄分、食物繊維なども含まれているため、そうした栄養素は他の食材から意識してとるようにしています。
まずは「2週間だけ」試してみては?
グルテンフリーは、特別なことではなく、「自分の体に合うかどうか」を知るためのひとつの方法だと思っています。
頑張りすぎず、楽しみながら。まずは2週間だけ試してみるのもおすすめです。
合わなければ、元の食生活に戻せばいいんです。
ゆる〜く、たのしく。からだの声に耳を澄ませながら。
そんな食のあり方、いかがですか。
(^^♪
【インナー選び】 蒸し暑く、雨が降るとチョット肌寒い〈梅雨入り前の〉
梅雨入り前の、この不思議な季節に。
5月の終わりから6月初旬にかけてのこの時期、朝夕は肌寒く、昼間は蒸し暑く、そして時折の雨に気温がぐっと下がる。
何を着れば快適に過ごせるのか、毎日悩むという声をよくいただきます。
そんな不安定な季節こそ、インナーの存在が大きな役割を果たしてくれます。
「着るものが肌に与える安心感」を見直す
気温だけでなく、湿度の変化も大きい梅雨前。
汗ばむ時間と、冷えを感じる時間が1日の中で交互にやってきます。
こうした時期におすすめしたいのは、
✔ 湿気をこもらせず、
✔ 汗を素早く吸い取り、
✔ 肌にやさしく、
✔ 必要な時はふんわり温かい、
そんな天然素材のインナーです。
おすすめ素材とその理由
シルク:梅雨時のインナーの優等生
シルクは“第二の肌”と呼ばれるほど、肌との親和性が高く、汗をかいてもサラッと快適。
吸湿性・放湿性に優れ、肌寒さを感じるときにはほんのりと暖かさも残してくれます。
冷えとりを意識される方にも、まずおすすめしたい素材です。
▷「MUUGI」のシルクインナーや、「マリーネ」のなめらかシルクなどは、
外に響きにくく、肌着としてだけでなくトップス感覚で着られるのも魅力です。
ウール(特にメリノウール):調湿力が頼れる味方
「ウールは冬の素材」と思われがちですが、上質なメリノウールは一年を通して活躍します。
汗をかいてもベタつかず、肌の表面をドライに保ち、体温調節をしてくれる。
雨で冷え込む日にも自然な温もりを与えてくれます。
▷ 「joha(ヨハ)」の薄手ウールインナーは、吸放湿性・防臭性も優れており、
日中の気温差に悩むこの時期にもぴったりです。
肌を守ることは、気持ちを守ること
外気の湿気や冷えにさらされると、肌は敏感に反応し、知らないうちに身体が緊張してしまうこともあります。
そんな時に、呼吸をするようにやさしく包んでくれるインナーがあれば、肌も、心も、ふっとほどけていきます。
「今日は少し冷えるかな」「外は蒸しているけど、室内は冷房が気になるな」
そんな日こそ、素肌に近いインナーから見直してみませんか?
「迷ったときは、天然素材を一枚、重ねてみる」
湿度の波と、気温の揺らぎにふりまわされがちなこの季節。
肌の声を聞くように、心地よい重ね着を味方にすることで、日々の暮らしがぐんと快適になります。
季節のはざまで揺れるこの時期、ぜひ一度、インナー選びから「心地よさ」を見直してみてください。