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2025-06-30 15:57:00

はじめての【冷えとり健康法】入門編

冷えは、からだのサイン

「冷えは万病のもと」
昔からそう言われてきました。
とくに女性の多くが、冷えによる体調の変化を少なからず感じているのではないでしょうか。

冷えが続くと、血管が収縮して血行が悪くなり、酸素や栄養が体のすみずみまで行き届かなくなります。
さらに老廃物の排出も滞りがちに。
これが積み重なると、細胞や内臓の機能が低下し、肌荒れや便秘、肩こり、だるさ、頭痛、不眠、そして女性特有の不調など、さまざまな不調を引き起こす原因にもなってしまいます。

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足元から温める、ということ

東洋医学では、足裏は内臓とつながっていると考えられています。
だからこそ、「体を温める」ときは、上半身よりもまず足元や下半身をしっかり温めることが大切。
つまり、「頭寒足熱」ですね。

足元がじんわりと温まることで、血流がスムーズになり、体の内側や内臓までしっかり温まっていきます。
これが「冷えとり健康法」の基本です。

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わたし自身の体験から

わたし自身、十数年前から冷えとりを続けています。
始めた当初は、「本当に変わるのかな?」と半信半疑でしたが、気づけば疲れにくくなり、肌の調子もよくなり、大きな不調や病気もなく過ごせるように。

特別なことはしていません。
ただ、毎日、足元を温めることを習慣にしただけ。
「整える」って、こういうことなのかもしれないと実感しています。

 

「食べる」ことでも冷えは防げます

冷えとりと聞くと「重ねばき」「半身浴」などを思い浮かべる方が多いですが、じつは“食”の面からも体はしっかり温まります。

おすすめは、発酵食品をとり入れること。
味噌や醤油、納豆、ぬか漬け、キムチ、甘酒など、昔ながらの発酵食品は腸を整え、巡りを助けてくれる存在です。

腸内環境が整うことで、代謝も上がり、体の内側からじんわりとあたたかくなるのを感じられます。

たとえば、朝のあたたかいお味噌汁一杯。
冷えとりの第一歩として、とてもおすすめです。

 

冷えとり、まずは“あるもので”始めてみましょう

「興味はあるけれど、専用のものを揃えるのはちょっと・・・」
そんな声もよく聞きます。

でも、はじめの一歩は、おうちにあるもので十分です。

  • サイズの大きな靴下や、伸びのあるものを重ねて履いてみる

  • ウール、シルクやコットンなど、なるべく天然素材のインナーを選ぶ

  • 半身浴は冷えとりの基本で、一番手軽にできますね

  • レッグウォーマーや湯たんぽを使ってみる

無理なく、自分にできるところから取り入れてみてください。

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からだの声に耳を澄ませること

冷えとりを続けていると、少しずつ自分のからだの変化に敏感になります。

「この素材はちょっとチクチクするな」
「汗をかいたときにムレにくい素材が心地いい」
「もっとゆったりしたレギンスが欲しいな」

こうした気づきを重ねることが、自分のからだと仲良くなる第一歩
そして、気づいたことに少しずつ応えていけば、
冷えとりは“習慣”として無理なく暮らしの中に根づいていきます。

 

おわりに

病気になってから病院や薬に頼るより、
日々の暮らしのなかで温めることを意識する。
それは、からだにも、お財布にもやさしい選択です。

冷えとりは、自分をいたわること。
ほんの少しの工夫と意識で、からだも心も、ゆったりと整っていきます。

まずは今日、足元をあたためることから始めてみませんか。

※ わからないことはお尋ねくださいね。